もし美容室のスタッフが長期休養になったら復帰まで待つことはできますか。

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秋田県秋田市土崎出身、横浜市神奈川区在住。神奈川で多店舗展開する大手の美容室に13年間在籍し、2011年、横浜市神奈川区大口に美容室「rodina(ロディーナ)」をオープン。2013年に株式会社SKTカンパニーを設立。屋号であるロディーナの意味は「家族」。スタッフもお客さんも家族のような優しい関係でありますようにと、社名であるSKTカンパニーの意味は、「S」はスタッフ、「K」は家族、顧客、教育、「T」は楽しい。スタッフがたのしく成長でき、お客さんもスタッフの家族も楽しい会社でありますようにという強い想いが込められてる。 【「いい会社、いい店、いい場所を創ろう」 お客さんにとって、スタッフとその家族にとっていい会社、いい店、いい場所を。】を経営理念にお客さん、スタッフ、その家族が喜んでくれる会社創りを目指す。 吉川光洋の詳しいプロフィールはこちらから

 

昨日はロディーナが社会保険に入って2年経ちましたってブログを書きました。

その記事はこちらです。よかったら読んでみて下さいね。

https://www.rodina-yokohama.com/kikkawaBlog/blog1/1471/

 

ブログの最後の方にボクはこんなことを書いてます

美容室が社会保険に加入して得られるメリットはほぼありません。経営が大変になることは目に見えてるし、それで会社がつぶれるくらいだったら加入しない方がよっぽどいい。

だけどもし、スタッフを雇用しているとしたら、スタッフ目線で見たら加入した方が絶対にいいとボクは思います。だから少なくとも、「スタッフの安心感」を考えたら、それだけで社会保険に加入してよかったなってボクは思っています。

だからと言って、入社希望はまったく増えないし、売上も上がらないけどね。

 

社会保険に入ったって売り上げは上がらない、入社希望も増えない、でも出るお金はめちゃくちゃ増える。

だけどスタッフの安心感は得られる、とボクは思う。ロディーナではそんな経験をしたから

 

去年の夏からボクの相棒のまっちゃんが体調不良で長期休養に入りました。

もう、18年位の付き合いになるなんでも話せるボクの相棒のまっちゃん

 

まっちゃんが休養に入ってからもまっちゃんの奥さんやまっちゃん本人とも結構連絡は取り合ってて、体調のいい日には会いに行って話したりとか、お酒を飲んで話したりとか。結構マメにコミュニケーションは取ってたんですよね。新年会や入社式とか会社の大切な行事には頑張ってきてくれたりとかもしてたし。

でもさ、やっぱり相棒がずっといないっていうのは、なんかボクの心にぽっかり穴が開いてる感じ。なんかさみしいんですよ。本音を言えば、早く戻ってきてくんないかなって思ってる。でも、こればっかりはしょうがないからね。でも大分よくなってきているから復帰も近いかな。うれしいです。

復帰しても、薬の副作用で手の震えが残るかもしれないからも、まっちゃんはサロンワークはしない方向で話を進めています。教育や求人とかのお仕事に専念してもらうつもり。他の小規模のサロンではやってない(って自分では思ってる)、そしてまっちゃんが先生じゃなきゃできないとんでもない教育ができる環境がある美容室を作ろうと思ってる。結構今の楽しみはそれなんですよね。
だから、いろんな意味で早く戻ってきてくんないかなって思ってる。

【負担が大きいけど美容室は社会保険に入った方がいいよ。入ってるボクが言うんだから間違いない】ってタイトルにしたのは、実際にマジでそう思ったから。
ロディーナでこういう事があっても、全額ではないけれど、社会保険の協会からまっちゃんのお給料は保障されるから、家族にかかる負担も少しは抑えられたんじゃないかなって思うんです。まっちゃんも大変だけど、奥さんや同居してい家族にかかる心労は、ボクなんかが語れないくらいだ大変なことだろうと思う。もし、ロディーナが社会保険に入っていなかったら、もしかしたら奥さんのエリちゃんとも面と向かって向き合えなかったかもしれない。

こういうことって社長さんは自分の会社じゃ起こらないって思ってる人も多いと思うんです。ボクもそうだったから。
けど、お客さんと話してると、どこの会社もこういう事って結構あるみたい。どっちかって言ったらこういうことがあるほうが普通なのかなって。

美容室はまだまだ社会保険に入ってないところはたくさんあります。スタッフのためにと言って素晴らしい事を語ってるオーナーでさえも社会保険に入ってないかもしれない。そういう業界なんです。でも、他を見渡せばどの業界だって社会保険に入ってる。入ってない事の方が非常識でさえある。

去年、秋田の美容学校を訪問した時に先生がこう言ってました。
「社会保険に入ってない美容室を就職先に紹介したら親御さんからクレームが来た」って。
もしかしたら社会保険は戦後の日本が作った制度だから今の日本の環境には合わないのかもしれません。美容室なんてホントそうですよ。美容室のビジネスに社会保険の制度は無理があると思う。社会保険に入ったら美容室なんて負担が大きすぎてマジできついんだから。

それでも入ってなければ受けられない恩恵はたくさんあります。今回のまっちゃんの長期休養中の傷病手当だってそう。女性が出産のときの出産手当金や育児休業給付金も。もし亡くなった場合も遺族年金みたいなのも確かある。

社会保険に入ったら負担が大きくてお店がやってけなくなるからって理由だけで入ってないんだとすれば、それはただの経営者の傲慢だし、入ってないのにスタッフの未来や会社の未来を語る資格はないと思う。

もしスタッフが何らかの事情で長期休養になったら復帰まで待つことはできますか。そうなったときにスタッフが1番心配するのはお金なんですよ。社会保険に入ってたらその期間のお給料は全額ではないけれど国が保障してくれます。でも、もし社会保険に入ってなかったらその期間のお給料はスタッフには支払われません。ゼロ円です。会社が保障するしかない。でもそれできます?ロディーナのような小さな会社では到底できません。

もしそうなったときに、会社都合で「切る」って選択をせざるをえないって、今まで頑張って貢献してくれた人にあまりに乱暴な選択だと思う。

って、強い口調で言ってるボクも社会保険に入ってたったの2年の傲慢なヤツです。でも、こういうことがたまたまロディーナで起きて、まっちゃんが社保入ってくれてて助かったって言ってくれた。

それだけでボクの心は救われるんすよ。

美容室のビジネスに今の社保の仕組みは合ってないと思うけど、だからと言ってスタッフが国の恩恵を受けられないのはちょっと違うもんね。

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秋田県秋田市土崎出身、横浜市神奈川区在住。神奈川で多店舗展開する大手の美容室に13年間在籍し、2011年、横浜市神奈川区大口に美容室「rodina(ロディーナ)」をオープン。2013年に株式会社SKTカンパニーを設立。屋号であるロディーナの意味は「家族」。スタッフもお客さんも家族のような優しい関係でありますようにと、社名であるSKTカンパニーの意味は、「S」はスタッフ、「K」は家族、顧客、教育、「T」は楽しい。スタッフがたのしく成長でき、お客さんもスタッフの家族も楽しい会社でありますようにという強い想いが込められてる。 【「いい会社、いい店、いい場所を創ろう」 お客さんにとって、スタッフとその家族にとっていい会社、いい店、いい場所を。】を経営理念にお客さん、スタッフ、その家族が喜んでくれる会社創りを目指す。 吉川光洋の詳しいプロフィールはこちらから