お店がつぶれかけた経験があったからこそ気付けた大切な事

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秋田県秋田市土崎出身、横浜市神奈川区在住。神奈川で多店舗展開する大手の美容室に13年間在籍し、2011年、横浜市神奈川区大口に美容室「rodina(ロディーナ)」をオープン。2013年に株式会社SKTカンパニーを設立。屋号であるロディーナの意味は「家族」。スタッフもお客さんも家族のような優しい関係でありますようにと、社名であるSKTカンパニーの意味は、「S」はスタッフ、「K」は家族、顧客、教育、「T」は楽しい。スタッフがたのしく成長でき、お客さんもスタッフの家族も楽しい会社でありますようにという強い想いが込められてる。 【「いい会社、いい店、いい場所を創ろう」 お客さんにとって、スタッフとその家族にとっていい会社、いい店、いい場所を。】を経営理念にお客さん、スタッフ、その家族が喜んでくれる会社創りを目指す。 吉川光洋の詳しいプロフィールはこちらから

こんにちは、ロディーナ代表のキッカワです@rodinakikkawa

ロディーナは2011年の6月8日に創業してもうすぐ丸7年になります
2号店がのビルが競売にかけられたり、社内クーデターが起きたりと、何かと落ち着く暇もありませんが、経営自体はおかげさまで順調そのものでやらせていただいてます。スタッフも育ってきてて、現場のサロンワークの運営はほぼスタッフに任せています。ボクもサロンワークをガンガンしてますが、事務仕事やロディーナがお世話になっている商店街のお仕事もありますのでスタッフの成長が頼もしすぎます。

でも、現場をまかせる事っていうのは最初はものすごく勇気がいりました。

今まではボクがすべての決定権をもって運営してきたものを、サロン運営をスタッフの意思決定に委ねる事になるっていう事だし、一度まかせたらその意思決定を尊重しなければ任せた意味がなくなってしまって、逆にモチベーションが下がってしまう事にもなりかねない。

そこで、まかせる前に徹底的に会社の事を細かいところまで見てみたんですね。
会社の数字の細かい所まで見た結果、まかせても大丈夫だと確信してサロンワークを任せることにしたんですが、その決断を後押しした数字はリピート率でした。

実はボク、創業当初からリピート率にはこだわっていこうと決めてました。どうしてかというと、お店がやっていけてるのはいつも来てくれてるお客さんのおかげですから。お客さんが喜んでくれてまた来てくださる。だからいつも来てくれているお客さんが喜んでくれることに労力を注いでいこうと決めていました。

そんな理由もあり、ロディーナではあらゆる販促物を使ってお客さんに情報を届けて来ました。チラシ、DM、ニュースレター、小規模のサロンでもできる、あらゆる発信ツールを使って、今お店に来ていただいている既存のお客さんが喜んでいただくための情報をお届けして来ました。
情報と言っても美容の専門的な情報やお店のお得情報はごく1部で、どちらかといえば「いつもありがとう」っていう心から感謝する気持ちであったり、たわいもない近況報告だったり、そんな事も含めて情報という名の「愛情」をお届けして来ました。今でもニュースレターとお手紙は続けていますが、SNSの発達で当時よりもお客さんとコミュニケーションが取りやすくなったので紙の発信は減らしています。

こういうことを地道に繰り返してやってきたおかげで、まかせた当時、ロディーナのリピート率は新規のお客さんが再来してくださるのが56.9%、再来のお客さんが3回目ご来店してくださるのが73.8%、3回目以降のお客さんがずっと来て下さるのが93.7%のリピート率を達成しています。(現在は、新規のお客さんの再来が78.9%、再来のお客さんが3回目ご来店してくださるのが93.8%、3回目以降のお客さんがずっと来て下さるのが95.5%のと言う嘘のようなリピート率を達成しています。)ボクの中でこの数字はこの美容業界の中では結構いい数字かなと思っていて、この数字があったからこそスタッフに現場をまかせても大丈夫かなと思ったんですね。

この数字を作り出したのは自社で行ってる集客もあるけど、一番はまぎれもなく現場でお客さんと密接しているスタッフ達のおかげです。

外注してるのはホットペッパーとチラシ、DM、ニュースレターの配送料だけ。ホットペッパーは一番下のプランだから両店で月々15000円くらいの投資しかしてません。チラシ、DM、ニュースレターは全て自社制作。

だって外注すると高いじゃないですか。販促物を全部外注してたら美容室の利益なんてあっという間に食いつぶされるから、お客さんが喜んでくれることやスタッフが足しいことに経費を使えなくなってしまいます。だから自分で作れるものは自分で作る。ボクそういうとこかなりセコいんで(笑)

こんなこと書いてるとロディーナってまあまあ順調そうに見えるじゃないですか。でも全然そんな事ないんです。ボクね、1度どん底を味わってるんです。そのどん底を経験したからこそ販促物は外注しないで、自分で作れる物は自分で作ろうっていうセコイ人間になったんです

平成23年6月8日に創業して約半年後の平成23年11月10日の残高が103240円になってしまったんですね。

11月10日の残高がヤバい。

 

その時の事は以前のブログにも書いてます。一応リンクを貼っておきますので興味があったら読んでみてください。>>会社のお金が減ってくのってめちゃくちゃ恐ろしい

このブログにも書いてるけど、お金がどんどん減っていくのを見るのがものすごく怖かった。
売上を預けに銀行に行くのもイヤだったし、通帳を見るのもイヤでした。お店なんて出さなきゃよかったってその時は本気で思ったりもしました。

こうなったのは完全にボクのせいだってわかっているのに、心のどっかではスタッフのせいにしてるボクがいたし、奥さんにもイヤな事を言ってたと思う。今年の12月で40歳になるボクが、40年間生きてきて中で23年11月10日がボクの人生史上1番イヤなヤツだった日です。もうこの日には絶対に戻りたくないと決めて必死でやってきた結果、今があると思っています。

経験したことがない人にはわからないかもしれないけど、現金って大事です。現金がないとお客さんやスタッフに喜んでもらおうなんてまともな考え方はできません。どんどんイヤなヤツになります。お店がつぶれかけたボクが言うんだから間違いない(笑)

経営の事なんかなんにもわからないくせに調子に乗って上司に食って掛かっていた独立前の自分が急に恥ずかしくなり、改めて今まで勉強してきたことをとことん見つめなおしてお客さんが喜んでくれる事、スタッフが喜んでくれる事をいちからやり直しました。

どん底の経験を味わって、全てを見直して、お客さんをとことん大切にするって言う基本に帰り、それでも一緒に居てくれたスタッフが居たからこそ頑張れた。結果的に業績が少しずつあがってきてお店をまかせられるまでスタッフが育ってくれたんだとボクは思っています。

あの経験がなかったらずっと調子に乗ってて、いつかは一人になってたかもなー。

リピート率、売上、利益。
この文字だけに注目してるとなんかいやらしいけど、この数字がないとボクはやっぱり安心してお店をまかせられない。売上や利益とかって言ってると「うちの社長は金の事ばっかしか考えてないからな」とか陰口を言われそうですが、お店をやってるってことはキレイごとだけじゃやってけない。つぶれたらおしまいだし、儲からなかったらスタッフが豊かになれないでしょ。

お金がどんどんなくなっていく経験はボクの中でめちゃくちゃ活きてるってことです。ぜびお金をじゃぶじゃぶ使って、会社がつぶれる寸前の経験をしてみてください。おすすめです。

なんか過去を振り返っただけのへんな内容になってしまいましたがおやすみ前だからいいですよね。

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秋田県秋田市土崎出身、横浜市神奈川区在住。神奈川で多店舗展開する大手の美容室に13年間在籍し、2011年、横浜市神奈川区大口に美容室「rodina(ロディーナ)」をオープン。2013年に株式会社SKTカンパニーを設立。屋号であるロディーナの意味は「家族」。スタッフもお客さんも家族のような優しい関係でありますようにと、社名であるSKTカンパニーの意味は、「S」はスタッフ、「K」は家族、顧客、教育、「T」は楽しい。スタッフがたのしく成長でき、お客さんもスタッフの家族も楽しい会社でありますようにという強い想いが込められてる。 【「いい会社、いい店、いい場所を創ろう」 お客さんにとって、スタッフとその家族にとっていい会社、いい店、いい場所を。】を経営理念にお客さん、スタッフ、その家族が喜んでくれる会社創りを目指す。 吉川光洋の詳しいプロフィールはこちらから