人が「気持ちいい」って感じる感覚は、まだまだデジタルでは表現できないのかもしれない

The following two tabs change content below.
秋田県秋田市土崎出身、横浜市神奈川区在住。神奈川で多店舗展開する大手の美容室に13年間在籍し、2011年、横浜市神奈川区大口に美容室「rodina(ロディーナ)」をオープン。2013年に株式会社SKTカンパニーを設立。屋号であるロディーナの意味は「家族」。スタッフもお客さんも家族のような優しい関係でありますようにと、社名であるSKTカンパニーの意味は、「S」はスタッフ、「K」は家族、顧客、教育、「T」は楽しい。スタッフがたのしく成長でき、お客さんもスタッフの家族も楽しい会社でありますようにという強い想いが込められてる。 【「いい会社、いい店、いい場所を創ろう」 お客さんにとって、スタッフとその家族にとっていい会社、いい店、いい場所を。】を経営理念にお客さん、スタッフ、その家族が喜んでくれる会社創りを目指す。 吉川光洋の詳しいプロフィールはこちらから

こんにちは、ロディーナ代表のキッカワです@rodinakikkawa

先日、たまたまお客さんと自動シャンプーの話になって、懐かしいなって思いつつ、その時に思ったことを書きますね。

美容室って、1度の来店の中で「気持ちいい」って感じる瞬間が何回かあります。パーマ液をかけられてる時とかカラーを塗ってる時とかなんかは、どちらかといえば気持ち悪いけど、シャンプーとかヘッドスパとかはは気持ちいいですもんね。

ロディーナではシャンプーやマッサージやヘッドスパには厳しく時間を割いて教育しています。かなり気合を入れてシャンプーしてるって事。おかげさまで自分で言うのもあれなんですが、ロディーナはしっかりシャンプーしてくれて、結構うまいんじゃないってこの界隈じゃ評判なんです。だからこれからもシャンプーやマッサージやヘッドスパにはこだわり続けて、お客さんに気持ちいいって言って頂けるように励んでいきます。

さっこのシャンプー気持ちいいよ!みんなのシャンプーも気持ちいいよ!

お店の考え方は様々で、ロディーナみたいにシャンプーやマッサージやヘッドスパにはこだわってるお店もあれば、それとは逆に、できるだけシャンプーには時間と人件費を掛けたくないと考えるお店もある。

知ってる人は知ってるかもしれませんが、世の中には「自動シャンプー機」と言うものがあるんです。冒頭でも書いたように、先日お客さんとたまたま自動シャンプーの話になりました。

自動シャンプーとは、その名の通り、自動でシャンプーしてくれるマシンです。マシンの中に頭を突っ込んで人の手ではなく水圧でシャンプーをしていきます。

どのくらい前に出始めたかはわかりませんが(たぶん20年以上前かな)、ボクが初めて見たのは18年前。当時働いていた会社の系列店に1台だけありました。サロンワークでは全くと言っていいほど使われることはありませんでしたが、サロンワーク後に先輩スタッフが自分で頭を突っ込んで、自分で起動させてシャンプーをしてたのを覚えています。実際は頭を突っ込んだら自動シャンプーを起動させるボタンは見えないんですが、その先輩は何度もやってたからボタンを見ないでもセットできてた。

自動シャンプーは今でも使ってるサロンもありますが、全体的にそこまで普及しているとはいえませんよね。自動シャンプーを導入してるお店はおそらく低価格のサロンで、人の手を空けるためにシャンプーにはできれば時間と人件費を掛けたくなくて、人件費を抑えて生産性をあげる為に導入してるんだと思う。

でも、なんで人件費を抑えられて生産性が上がるのに自動シャンプーは普及しないんでしょうね。自動シャンプーを体験したことのあるお客さんと会話するとみんな口をそろえてこう言います。

「人に洗ってもらった方が全然いいわ」って。

ボクも何度か体験したことがありますが、やっぱり人にシャンプーしてもらった方が100万倍気持ちいいっす。人にシャンプーしてもらった方が100万倍気持ちいいから、その先輩のようにサロンワークの後に自分で起動させてまでやることは1度もありませんでした。ボクは自動シャンプーがあった系列店でで3カ月間お世話になりましたが、実際にお客さんにやったことは1度もありませんでしたし、お客さんからも自動シャンプーでやってと言われたこともありませんでした

だってみんながみんなが、人にシャンプーされた方ががいいって言うんだもん。

世の中は、これだけデジタルが発達してきてるのに自動シャンプー機はいまだに普及していません。

もしかしたらこの先、人がシャンプーするよりもめちゃくちゃ気持ちがいい自動シャンプー機が開発されたらわからないけど、美容室に自動シャンプー機が普及しなかった背景にはそもそもシャンプーっていう技術1つで、パーマやカラーのもちがよくなったり、パーマカラー後の髪のコンディションが変わったりすることを知っている美容師側の意見もあると思うし、1番は「気持ちよくない」っていうお客さん側の意見だとなんじゃないでしょうか。

マッサージ機だってそう。

家電量販店にいけばあれだけたくさんのマッサージ機が並べられてて、お試しで体験できるのもたくさんある。実際に座ってやってみても、それなりに気持ちいいんだけどなんか違う。やっぱり整体の先生にやってもらった方が100万倍気持ちがいいし、すっきりしますもんね。

だからと言って、ガソリンスタンドにある洗車機のほとんどは自動です。ガソリンスタンドでバイトしてた経験があるから手洗いの方がきれいになるのは知ってますが、クルマがきれいになれば特にこだわりはないんでボクはいつも自動の洗車機です。ボクはそれで十分っす。

実際に人に触れる事で気持ちいいと感じることってまだまだデジタルでは表現するのは難しいのかもしれませんね。きっとそこには触れられる人が好きかどうかっていう「感情」も入ってくるからだと思うんですが、だけど、いつかめちゃくちゃ気持ちいい自動シャンプーが世に出てきたら美容師はどうなるんだろう。

って考えるのも面白いですよね。いままでのように美容師をしていたら難しくなってくるんだろうな。時代の流れに淘汰されないためにも柔軟な思考でいたいものですね。

フォロー頂けたら嬉しいです

シェア頂けたら嬉しいです

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


ABOUTこの記事をかいた人

秋田県秋田市土崎出身、横浜市神奈川区在住。神奈川で多店舗展開する大手の美容室に13年間在籍し、2011年、横浜市神奈川区大口に美容室「rodina(ロディーナ)」をオープン。2013年に株式会社SKTカンパニーを設立。屋号であるロディーナの意味は「家族」。スタッフもお客さんも家族のような優しい関係でありますようにと、社名であるSKTカンパニーの意味は、「S」はスタッフ、「K」は家族、顧客、教育、「T」は楽しい。スタッフがたのしく成長でき、お客さんもスタッフの家族も楽しい会社でありますようにという強い想いが込められてる。 【「いい会社、いい店、いい場所を創ろう」 お客さんにとって、スタッフとその家族にとっていい会社、いい店、いい場所を。】を経営理念にお客さん、スタッフ、その家族が喜んでくれる会社創りを目指す。 吉川光洋の詳しいプロフィールはこちらから